クリスチャン・ディオール

言わずと知れたハイブランドですが、親しみがあるのはバッグや化粧品、香水でしょうか。
でも、クリスチャン・ディオールその人についてはそんなに知らないのかも。というわけで、今日はクリスチャンディオールの顔写真だけでも見てほしいなーと思い、書いてみました。


まず、この人がディオールです。穏やかな顔をしていて、シャイで内向的な性格ですが、仕事にはとても厳しい人だったようです。そしてとてもグルメな人だったようです。

ブルジョワ階級のとても裕福な家庭で育ちます。写真は上段左がクリスチャンディオールです。



芸術を愛していたディオールは、高校卒業後パリの美術学校に入りたいと両親に相談しますが反対されます。名門家ですから、両親は外交官になってほしかったんですね。


その後、世界恐慌の煽りで一家は破産し、ディオールはホームレス生活を送ることになってしまいます。職にもつけず、友人の家を転々とまわっていたようです。この時26歳。


その時にデッサンやファッションに関する様々なことを学ぶ機会に恵まれ、そのデッサンをバレンシアがなどの一流メゾンが買い取ってくれることになり、その後はメゾンでアシスタントデザイナーとして働く経験もしました。


そして戦争。ディオールは、ギリギリの物資の中で生活する女性たち簡素なファッションを見て、昔の優雅な時代を取り戻したいと思ったようです。


1947年、42歳で自分のメゾンを持つことになったディオールは、戦争後すぐに「ニュールック」というコレクションを発表します。これがセンセーションを起こした有名なニュールック!!
豊かなバストとくびれたウエスト、たっぷりと布を使ったスカート。戦争でずっとエレガンスから離れていた女性たちの心をつかむんですね。


こんなにエレガンスなデザインを描くことができる上に、経営能力の高さもピカ一なのがディオールの素晴らしいところ。柔軟な考えを持ち、時代に合わせた経営をしていくんです。

今では当たり前の香水事業ですが、オートクチュールとは別に香水事業を立ち上げて事業の円滑化を図ったり、当時誰も考えていなかったライセンス生産アメリカではじめ、ネクタイ・スカーフ・バッグ・化粧品などをディオールの名前をつけて売り出しました。
利益はもちろん、世界中にディオールの名前を轟かせることになります。


たった10年でフランスを代表する巨大クチュリエにしてしまったディオールは、最初のコレクションから10年、52歳という若さで突然亡くなってしまいます。過労で健康状態はすぐれなかったようです。


一流のエレガンスを体験しつつも、長くエレガンスに恋い焦がれた時期もあるディオール。その壮絶な生き方が「ディオール」を生み出したのかなーと想像していました。


今日もブログにいらしていただき、ありがとうございます。
ディオールについてはいろんな本が出てます。川島ルミ子さんの「ディオールの世界」は読みやすくて面白かったで^^。

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